日東工業株式会社
Nitto Industry Co.,Ltd.

 社長 小松の経営日誌

   

17年08月22日 (Tuesday)       酒場にて


 酒を飲むのが好きです。瀬戸内のうまい魚には日本酒。新鮮な野菜をオリーブオイルで和えたおかずにはワイン。
 出張先で良い居酒屋を探すのも楽しみです。好みの店は適度に古く、年季の入った木のカウンターがあるようなところ。あまり小さすぎたり、常連が目立ちすぎるところは入りにくい。酒や料理に情が感じられながらも、一人無言で飲んでいても許されるのが理想、なんて勝手なこと言わせてもらいます。でも、少なくなったんです、こういう店が。
 島根の工場の近くに気に入った店がありました、おばあちゃんとお母さんの二人でやっていました。残念ながら数年前、次のやり手がいないということでクローズとなりました。一方、広島で親父の店を子供が継ぎ、昔以上に繁盛しているところもあります。それなりに金をかけて店を改修し、モダンな店内は後継者と同世代のお客でにぎわっています。私は多少汚れていても古いままの雰囲気が好きでした。だけどたまにしか来ないこんなオヤジの好みに合わせていたら、今後のターゲットである若者需要は取り込めないですよね。
 自分に慣れ浸しんだものがづっと続けばそれは居心地がいいでしょう。仕事も自分の経験則が変わらなければやりやすいでしょう。しかし現実は変化、変化の連続であり、商売はこれに対応していかねばならないもの。電話の声はメールに。やっと覚えたパソコンもスマホに凌駕され、そして自動車エンジンは電気に変わりつつある...まあしょうがないかと思考はそこで断ち、冷酒のグラスを傾ける私でした。
 



             

16年06月05日 (Sunday)       消費増税延期ー民主主義はいいことなのか?


 消費増税がまたまた延期されました。確かに景気に与える影響は少なくないから判断は慎重にされなければいけないとは思います。だけど日本国の財政状況、増大が予想される福祉予算を考えると、こんな先延ばしの繰り返しでいいのか!と言いたいです。
 目先のことを見れば現状維持は無難でしょう。明日の食い扶持を心配する庶民が大多数なのだから、多数決で決めれば増税延期派が過半数になる可能性は高いです。比較的平和な日本では特に現状維持バイアスが強い。(15/6/1.大阪都は実現できず?でも書きましたが。)
だが、為政者は、トップは、多数決はいったん置いといて、こうしなくちゃいけないんだ!と強いメッセージを出さなければいけない場面も時としてあるのではないでしょうか。ポピュリズムー大衆迎合の弊害は最近、社会のあちこちに見える気がします。アフリカ難民の受け入れに苦労するヨーロッパでは、他民族の排斥を唱える極右政党が支持を広げています。アメリカでは多数決に任せていたら、危ない人が大統領になる可能性が出てきてしまいました。多数決が民主主義の基本をなすことには同意します。ですが、多数の人がこう思っているからそれが正しいことだ、とは必ずしも言えません。じゃあ、物事はどうやって決めればいいのだ、と問われると答えはたやすくは出てこないのが残念ですが。とりあえず言えるのは、会社でも、社会でも、目先だけでなく、5年先、10年先のことも考えてみようよ、ということかな。



             

15年08月03日 (Monday)       組織はサッカー型が望ましい


 今年も猛暑がやってきました。そしてこの時期の風物詩、高校野球の戦いも。昔、野球経験者に聞いた言葉があります。高校野球の監督ほどやりがいのあるものはないと。すなわち、純粋な高校球児は監督の指示に全幅の信頼を寄せて従ってくれる。四番の送りバントでも、9回二死まで抑えたエースの降板でも、チームのためならば文句を言うことなく、行動に移してくれる。勝負の責任はその分重く監督の肩にかかってくるが、それだけに指揮をとる充実感は比較しえないものがあるのだと。なるほどと思いました。今は多少事情が変わってきているかもしれませんが、高校野球のひたむきさ、そして言葉は悪いが、こういうシンプルさは私の年代以前の日本人をうならせる要素がふんだんに織り込まれています。
 ですが、ビジネスの組織に目を移すと、トップの指示についていくだけが全てのまじめな集団では、もはや勝ちは望めない時代に入っているとも思います。トップは全ての分野のエキスパートであることはないし、環境の変化がますます激しく、早くなっているのが現代だからです。ここは送りバントだ、ここはヒットエンドランだ、などと細部のサインを的確にを出す自信は自分にはありません。こうありたいと思うのは、大きな方向性はトップの責任において明確にする、社内の皆が同じベクトルを持つようにコミュニケーションを図る、そして現場における戦術面では、社員おのおのが状況に応じて最適な行動を考えられるような資質を持つ、こんな組織です。
 女子ワールドカップのサッカーを見ていると、この理想に近いものを感じました。監督の指示はもちろん存在するのでしょうが、一旦、選手がピッチに立ったらその後は、場の状況に応じた選手ひとりひとりの判断が全てになっています。ボールが自分に向って蹴られてから、どうしますか?なんてサインを仰ぐ時間なんてないですよね、サッカーは。してみると、会社の目指す組織はサッカー型が望ましい。改めてそう考えた次第です。