日東工業株式会社
Nitto Industry Co.,Ltd.

 社長 小松の経営日誌

   

10年07月17日 (Saturday)       ワールドカップ


 サッカーワールドカップはスペインの優勝で終わりました。日本も前評判は芳しくなかったもののベスト16に駒を進め、善戦してくれました。パチパチパチ。
 
 トッププレーヤーの個人技もさることながら、見ていて面白かったのはフォーメーションの妙。ピッチを俯瞰していると、4-3-3だとか、4-2-3-1だとかの配置に合わせ、ボールがあっちの点からこっちの点へ、まるでビリヤードのように移動します。その中で、あ、裏にスペースができました、と解説者が叫ぶと、たちまち選手がそこに走っていってフォーメーションが変化するという複雑さ(私から見ると、です)。
 私が子供の頃にやったサッカーはフォワードといえば攻撃だけ、バックスといえば守りだけが基本の、今から考えると極めて単純な姿でした。今はバックス最後尾にいた選手が見方を追い越していってシュート!というのもあるわけですね。選手の運動量は増加して大変だろうけど、これも勝つことを追求してきた結果の進化なんだと感じました。

 このサッカーの進化を企業の組織戦略にも応用できないかと考えました。
 会社には営業部とか、品質管理部とか、定められた業務分担があります。これはこれで責任所在の明確化として意味があります。ISOの審査でも、まずこの業務分担が明示されているかが問われます。しかし、サッカーの業務分担の常識が変化したように、企業もより強い組織を追求していくと、将来、常識も変わってくるかも知れません。
 思いついたのはこういうことです。営業が手薄という局面では品質管理部に所属している者であっても外回りに駆けつける。品質を充実させる必要がある時には、総務部の者が製品のチェックに加わっていく。4-3-3のように基本となる組織は存在しながら、そのときそのときの要請に対応し、形を変えていく組織の実現。どうでしょうか?
 その為に必要となることは、一部署の成果という、部分最適ではなく、会社総体を望ましい方向に持って行くんだという全体最適の意識をみんなが持っていることだと思います。そしてこれは、組織秩序がきっちりしている大企業よりも、むしろ我々のようなあいまいさの残る中小企業に適したやり方かもしれません。
 まだ仮定の段階です。問題も多いアイデアであることは分かっています。今後、もう少考えを深めていった上で、現実に使えるかどうか判断してみようと思います。