日東工業株式会社
Nitto Industry Co.,Ltd.

 社長 小松の経営日誌

   

11年04月10日 (Sunday)       京都の春


 東北関東大震災の後、初めての投稿となります。まずは、今回の震災でお亡くなりになられた方のご冥福と、被害に遭われた方の一日も早い回復をお祈りいたします。
 
 企業の生産活動に対する震災の影響は日々新聞にても報道されていますが、当社も例外でなくこれが波及してきております。エンジンメーカーであられるお客様の組み立てラインがストップしているため、当社の製品出荷を当分の間見合わすことを指示されているのです。回復には少なくとも数か月はかかるでしょう。リーマンショックを乗り切り、なんとか正常の状態に戻った矢先、再び工場が止まるという事態。生産計画の変更等、対策に追われる毎日です。
 しかし、今回は需要がなくなったわけじゃない。日本の技術が陳腐化したわけじゃない。一定期間の我慢さえすれば、復旧は必ず成ると信じており、暗くなりがちの心を前向きに持っていくよう努めています。
 金曜日に降った雨もやんだ。自粛ばかりじゃ景気もよくならん。元気をもらうため、、昨日の土曜日、京都の桜を見に行こうと思い立ちました。それもジョギングで回ることにし、それなりのスタイルで阪急電車に乗り込みました。以前、出張した際の都心のジョギングコースを紹介させてもらいましたが、春の京都も素晴らしいコースとなりえます。阪急は終点の京都河原町で下車。地下の駅から上に出て、東に10分も歩くと桜の名所、円山公園があります。土曜日のこの辺りはすごい人出。歩道は狭く、歩くのさえままならないため、まだジョギングはできません。この公園では祇園枝垂れという有名な枝垂れ桜があります。日の当たる場所にあるこの名物桜はまさに見頃。気分を高揚させて再び河原町方向に戻り、鴨川の河原に降ります。実はこの河原に沿って咲く桜も知る人ぞ知る、見事なものなのです。人も少なくなったので、いよいよジョギングスタート。川をさかのぼるように北へ向かいます。四条大橋の下から走り出し、三条大橋、二条大橋をくぐり、出町柳という場所へ。ここで鴨川は二手に分かれ、一方は高野川。一方は賀茂川となります。私はさらに賀茂川方向を北上。ここでの圧巻は藤棚のような形で枝垂れ桜を受ける、桜棚とでも言ったものの存在です。桜棚をくぐるために、この個所だけは河原を上がり、沿道の小道を走ります。やがてゴールと予定した上賀茂神社へたどり着きました。だいぶ北へ登ったからか、ここの桜は少し早かったようですが、それでも凛とした神社の中、神代から変わらず巡ってきている日本の春を感じました。本殿まで歩き、震災の復興と、当社の仕事の回復を祈った後、神社を後にしました。
 震災の影響は確かに甚大なものであり、そうそう簡単に解決するというものではないでしょう。しかし、昨日の京都ジョギングツアーを経て、春は必ず訪れることを確信しました。自粛も必要なことだとは思います。が、やっぱり外に出なきゃいけない。花も愛でなきゃいけない。皆が元気を取り戻し、通常の活動を続けることも、日本再生には大切なことだと考えます。

 震災の喪に服するも前を見よ 春は巡れり賀茂川の枝垂れ