日東工業株式会社
Nitto Industry Co.,Ltd.

 社長 小松の経営日誌

   

11年11月18日 (Friday)       鉄道ヘヴィーユーザーとして


 私は毎週のように大阪ー広島間を新幹線、そして在来線を乗り継ぎ、往復しています。本年からは石見日東(株)が立ち上がったので、これに島根への移動も加わることになりました。大変ですね、と言われることもあります。が、移動時における鉄道車内は、私にとって落ち着いて読書に没頭できる、楽しみな時間帯でもあるのです。
 この落ち着きを妨げる突然の音声があります。携帯電話だと思われるでしょうが、そうではありません。携帯は、マナーが向上したのか、車内で大声で話すことは格好悪いという意識が出てきたのか、以前に比べて、特に使用頻度の多い若い人の通話は控えられてきたと思っています。最近目立つのは、高齢女性の、回りの視線何するものぞという堂々たる振る舞いですが、これもいつもあることではないので、我慢できます。
 いつも決まって静寂が破られる音声とは、車内放送なのです。この電車はどこどこを始発とし、どこどこまで行きます、途中停車駅はどこどこで...から始まり、携帯電話はお控えください、停車駅ではドアから離れていてください、まで、丁寧に説明してくれる、あのアナウンスです。電車を乗り継ぎ、片道3時間の旅程の場合、少なくとも3回は同じような内容を聞かされることになります。一ヶ月では30回近く聞いているわけです。気になり始めると、それまで読んでいた本に集中することが出来ず、放送が終わるのを頭を上げてじっと待つことになります。ジョークではありませんが、携帯電話は回りのご迷惑になりますからお控えください、というその放送こそ控えてくれないかなあ、と思ってしまいます。私は乗車頻度が多い特殊なケースだから一層敏感になっているのでしょうか?まあ、友人にこのテーマで話しても、私と同じレベルの賛同は得られないので、そういうことはあるとは思います。
 しかし、携帯の車内通話禁止のひとつが静寂を保つということであれば、敢えて静寂を破ってまで、あの内容のアナウンスを、あの頻度で長年続ける必要が本当にあるのでしょうか?問題提起はしてみたいと思います。
 経営という視点で、この体験から得たことを言えば、

(1)マニュアルは必要である。だが、ある程度時間が経過したら、あるいは回りの状況が変化したならば、それを見直すことを実行せねばいけない。
(2)ある目的のために行動は行われる。しかし時間がたつと行動自体が目的化してくることがある。その行動が目的を達成するために有効に行われているかどうか、検証しなければいけない。
(3)3年同じやり方を繰り返せば単純にマンネリ化は避けられない。リフレッシュするためには、多少でも方法を変えて緊張感を持続させることが必要であろう。(今、車内放送を聞いて携帯マナーを改める人はどれくらいいるだろう。改める人は過去何年の間に改めたはずであり、今も車内通話を行っている人には、あの放送はバックミュージックぐらいにしか認識されてないのではないか。)

 JR各社様初め、鉄道会社様は日東工業製のブレーキ部品を使って頂いている大切なお客様であります。今回の日誌は鉄道ヘヴィーユーザーの立場から書きましたが、もしコメントに失礼な箇所があれば、どうぞお許しください。