日東工業株式会社
Nitto Industry Co.,Ltd.

 社長 小松の経営日誌

   

12年02月04日 (Saturday)       時には情報を遮断して


 ついに携帯をスマートフォンに買い換えました。小さい機器の中に、こんなに機能が充満しているなんて。技術は進んでいるんだなあと、改めて感じさせられます。
 しかし、正直、これだけたくさんの機能を使いこなすことは私には無理です。この中で何が本当に必要であり、何は使わなくたってさほど困らないか決めておく。そして、あまり背伸びしていじ回さないことが、なじむ秘訣じゃないかと考えています。時代についていけない者の負け惜しみかもしれませんが。
 さて、このスマートフォンに代表されるように、今の世は、いつでも、どこでも情報に接することが容易に出来ます。インターネッットを開くと、まず本日の主要なニュース、株価、為替も目に飛び込んできます。新聞も毎朝読んでいるので、まあ人と普通に話せる程度の常識的話題は、それほど苦労せずインプットできているのではと思います。しかし、一週間前に書いてあったことは忘れているものが大半です。一か月前のニュースだったらもうほとんど頭に残っていません。私の頭が呆けてきていることもありますが、そのときは大々的に語られたことが、実はそれほど重要ではなかった、という理由もあるのではと思います。そうすると、スマートフォンの機能ではないが、これら新聞で、インターネットで語られている情報が本当に全部見る価値のあるものなのか、と考えざるを得ません。
 中国等、私が海外に出張するとき、だいたい一週間程度ですが、日本の新聞は読みません、というか読めません。メールで仕事上の連絡を取ることはしますが、それ以外一般のニュースをネットで敢えて見ることもしません。その時間があれば、現地の新聞を読むよう努めます。そうすると、国内の新聞でニュースになっていることはほとんど出てきません。たまに出てくることがあります。それこそが海外でも報道される価値を持つ、本当に重要なニュースなのでしょう。
 出張に出る前には、家人に頼んで、留守中の新聞をまとめて取っておいてくれるよういつも頼んでいます。帰国後、まとめてざっと目を通します。いつもより早く読もうとするから、あまり大切じゃないと思う記事は飛ばします。大暴落、大暴騰があったときはなんでだと目が行きますが、それ以外、毎日の株価、為替の細かい動きなんてのも見る必要は感じません。そうやって、いつもの5-6倍の速さで目を通していくと、大きな世の流れが俯瞰できた気がします。昨年末は珍しく2週間続けて国外に出ていた時期がありました。帰ってから2週間分の新聞を速読すると、一つ一つの記事の詳細よりも、昨日から今日への流れが意識され、社会の向かっている方向が、なんとなく感じられた気がしました。
 情報を取ろうと思ったら非常に便利な世の中になりました。しかし時として、細かい情報は敢えて遮断し、本当に重要な動きは何かという目、上空からの鳥の目を持って社会を見てみる。そのような機会をつくるのも必要なのでは、と思う次第です。