日東工業株式会社
Nitto Industry Co.,Ltd.

 社長 小松の経営日誌

   

13年01月05日 (Saturday)       2013年期待は決める政治


 明けましておめでとうございます。
 今年は株式市場も大発会から大幅値上がり。景気にとって好ましいシグナルを伴ったスタートとなりました。昨年末の衆議院選挙で自民党が大勝し、安部総理大臣誕生。それ以来株高、円安の流れが続いています。いったい何がこの変化をもたらしたんだろう?
 自民党と民主党の政策の違い。それらは一つ一つ見れば、それぞれに好ましいものもあり、そうでないものもあります。そしてその判定も人によってさまざまでしょう。今、国民のムードが良くなっている原因を一つ上げろと言われれば、私はそういう細かいことではなく、決められる政治に対する期待感ではないかと思います。
 民主党時代は一つの政策を巡っても、あまりにも党内のまとまりがなさすぎた。いくら良い政策を提言したとしても、あちらこちらから違う意見が飛び出し、実際に施行されるメドが立たないというケースをよく見ました。これは、一生懸命やったんだが数字の結果が出ていない仕事と同じです。工場に例えれば、仕掛品を玄関から機械の前に移すことに終始し、実際の加工は行われなかったという状態なのです。作業者は一生懸命運搬業務に汗を流したのでしょうが、付加価値は全く作られていません。工場は付加価値を作り出してナンボ、政治は政策の施行まで行ってナンボのものです。
 相応の選挙で選ばれた人たちですから、全く役に立たない意見を言う人はまずいないと思います。それぞれの支持母体の立場に立てば、皆、選挙民の声を代弁し、ためになることを言っているのです。しかし逆に、立場の違う国民100人が100人納得する政策もあり得ない。ここから先が学者と政治家の違いであるべきで、20人、30人が反対であっても、やるべきことはやるんだ!と国を引っ張っていく指導力が今の時期、非常に必要なものだと思います。もちろん唯我独尊になっては困りますが、民主党政権は総体としてそれが欠けていたのではないでしょうか。仕掛品を機械の前に持ってく人はいたし、こうすれば加工速度が速くなり、作業効率を上げられると提言する人は多くいた。だが、それよりこっちのやり方がいいよと提言するまた別の頭のいい人もいて、結果、結論が出ず、実際の加工をするに至らなかった。そんな状況だったのです。こういう中にあって、政策の賛否はありましょうが、最後の最後に消費増税を決めた野田前首相の態度は偉いと思います。
 個々の政策で言えば、自分の有利にならないこともあるかもしれない。でも、全体として国がいいほうに行くのならば、多少は我慢する。だから少々強引にでもリーダーシップを取って我々を導いていってください。そんな気持ちを持っている国民が多く、また今回の阿部政権に前向きな期待をかけているとすれば、こういうことではないかと考えるところです。